◆読書日記 私がプロデューサーをつとめるPASSAGE SOLIDAの一角を借りて、古本屋になるという夢を実現すべく「伝記屋 鹿島茂書店」を始めることにした。 神田神保町にはなぜか自伝・伝記を専門に扱 同時代の隣人の気持ちであっても分からないことが多いのに、他の時代や地域に生きる人々の心などどうして知れようか。 この難問に毅然(きぜん)ととり組んだ本書はそれだけで傾聴に値する。 著者はローマ帝政期の わたしたちは陸上のあらゆる地点の高さを示すとき、「標高」や「海抜」という数値を用いる。 海をゼロメートルとみなして、そこからの高さを言うのだ。 けれどよく考えてみれば、海はいつも揺らいでいる。 そのうえ、